ケネディのイスラエル政策


佐藤 唯行

軍事バランスから支援

獨協大学教授 佐藤 唯行

 第2次大戦勃発直後、ひとりのラビ(ユダヤ教の導師)がロンドンの米大使館を訪れていた。ナチス支配下の中欧に取り残された自分の妻子(米国籍者)の救出に助力を求めるためだった。やっとの思いで大使との面会に漕ぎつけたが、大使はラビを厄介者扱いし、冷淡な対応に終始した。憤慨したラビは、別れ際に呪いの言葉を投げつけた。「汝が我が子等に哀れみを示さなかったのと同じように、神は汝の子等に哀れみを示さぬだろう」。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ