インドで初となるサッカーリーグ開幕
地球だより
クリケットが圧倒的な人気を誇るインドで、初となるプロサッカーリーグ「インディアン・スーパーリーグ」が10月初旬、開幕した。国中の原っぱでクリケットに興じている少年ばかりのインドで、サッカー旋風が起きるのかどうか注目される。
このサッカーリーグには、首都ニューデリーや、商都ムンバイ、それにコルカタなどを拠点とした8チームが参加する。リーグ戦は、12月半ばまで2カ月半戦う。
元イタリア代表のデルピエロ選手や元フランス代表のトレゼゲ選手も所属している。また、日本代表監督だったジーコ氏もチーム監督として赴任している。
インドのサッカーチームは、FIFA国際サッカー連盟が発表している世界ランキングで158位と低迷中だ。
何しろ最近、日本の漫画「巨人の星」がインド進出する際、主人公はクリケットの選手に設定したほどだ。
こうした中、インド代表チームの強化目的でプロサッカーリーグが設立された。
インドはこれまで一度もサッカー・ワールドカップに出場したことがない。今から12年後の2026年に、ワールドカップ出場を目指しているのだ。そのためのインド人選手の強化のためのプロサッカーリーグ設立だ。
無論、インドの経済発展とともに人口12億5000万人の巨大市場に注目した投資家たちが、サッカーに大きなビジネスチャンスがあると読んだことも大きな要因となった。
金と名誉の両輪で動きだしたインドのプロサッカーリーグがどう成長していくのか楽しみではある。
(T)