特攻隊員の慰霊に心遣いを


杉山 蕃

多くは学徒・少年たち

元統幕議長 杉山 蕃

 今年も北の郷を残し、桜の季節が過ぎて行った。絢爛と咲き誇り、未練気もなく豪華に散っていく桜を見るたび、「靖国神社の桜と成って、咲いて会おう」と健気に散って行った特攻隊の若き戦没者に万感の思いを馳せざるを得ない。筆者の年代からは「お兄さん」世代にあたり、一段と近い感覚がある。隣のお兄さんも、学徒出陣され、飛行訓練を受け、特攻隊員として出撃直前宮崎で終戦、尾羽打ち枯らして復員、「死にそびれました」と両手をついて号泣されていた姿を思い出す。


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