パリの夢/Paris dreaming


 「世界を救え」という文句は、漫画本の中心テーマであるが、一部の有名人のエゴがそのファンタジーにはしっかり根を下ろしている。それにはローマ法王でさえ含まれているのだ。「地球温暖化」というはやり言葉は、世界の注目をパリの国連気候変動会議に集め、大統領や首相らがそこに勢ぞろいして、人類の活動が原因の破壊から世界を救おうと言って、スケートボードのようなすごいスーパーパワーを見せつけようとしている。母なる自然は、よく思われていないわけだ。その年老いた女性――母なる自然――は、ただ、素知らぬふりをして眺めている。


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