「クリミア編入で生活悪化」
ロシア経済が泥沼に陥りつつある。原油安や資源価格の低迷による輸出減に、ウクライナ問題を受けた欧米による経済制裁が追い打ちをかけている。物価上昇と実質賃金の減少で国民生活に影響が出る中、世論調査では「クリミア編入が生活悪化の原因」とする回答が69%を占めた。もっとも、国民の間では、生活の悪化を「外国の陰謀」とする見方が強く、議会では排外的な政策への言及が増えている。(モスクワ支局)
「ロシアは本格的な経済危機に瀕している――」。ロシア経済の現状と見通しについてクドリン元財務相は上院で3日、はっきりとこう指摘した。