5G普及で米しのぐ韓国


ユーザーからは苦情も

 韓国は、次世代通信規格「5G」の世界的な競争で先頭に立っているようだ。アジア第4位の経済規模を持つ韓国で4月初めにサービスが開始され、すでに契約者は100万人を超えた。

 5Gは自動運転車、ハイテク機器、仮想現実、人工知能などの新技術の要とみられており、韓国当局者によると、国内にすでに数万の基地局が設置されている。

 シアトルを拠点にコンサルティング業務を行っているチェタン・シャーマ氏は、「韓国は現在、5Gに関して契約件数でも、普及率でもナンバーワンだ。韓国人は適応力が高く、技術に敏感で、国の進歩的な産業政策が全体的にうまくいっている」と述べた。

 通信事業は、韓国の産業の重要な位置を占め、KT、SKテレコム、LGユープラスが4月3日、鳴り物入りで全国で5Gのサービス提供を開始した。

 米ベライゾンは、韓国より2日早く、ミネアポリスとシカゴで5Gサービスを開始したと主張しているが、米国の契約者数は「数千人」(シャーマ氏)。サービス開始を目指している国も多い。

 韓国国会の朴仙淑議員は、年内に人口の90%以上が5Gを利用できるようにすることを目指していると述べた。

 しかし、問題も出ている。サービス開始後さっそく利用を開始したユーザーから、場所によって通信が切断されるという苦情が寄せられている。朴氏は、通信速度や接続の安定性の向上に取り組んでいるというが、市場からは悲観的な声も聞こえてくる。

 ソウルの繁華街、明洞でインタビューした15歳の少年は、「今のところ、あまりうまくいっていない」と、当面、契約を見送る考えを示した。

(ソウル、ワシントン・タイムズ特約)