ポピュリズム連立、揺れる伊政権


ディマイオ党首(左)とサルビーニ書記長

 イタリアからの報道によると、イタリア議会上院は今月13日、同盟が提出した内閣不信任案の採決をひとまず見送ることに決めた。サルビーニ氏が目指す連立解消、総選挙の前倒しを警戒する五つ星運動が、野党と共闘し、反対する構えを見せたためだった。

 同盟が不信任案を提出した背景には、五つ星運動と政策面で衝突を繰り返してきた経緯がある。今年6月にも意見対立が続く連立与党に業を煮やしたコンテ首相が、対立を解消できなければ「辞任する用意がある」と警告した。捨て身の姿勢を見せたにもかかわらず、事態は改善されなかった。


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