ウェア氏がリベリア大統領に当選
元サッカー選手
西アフリカのリベリアで26日実施された大統領選決選投票で、同国選挙管理委員会は28日、開票率98・1%の時点で、元サッカー選手のジョージ・ウェア上院議員(51)が61・5%を得票、当選したと発表した。
大統領選は、アフリカ初の女性民選元首で、2011年にノーベル平和賞を受賞したエレン・サーリーフ大統領(79)の任期満了に伴い行われた。対立候補のジョゼフ・ボアカイ副大統領の得票率は38・5%で、大差での当選となった。
今年10月の第1回投票では、出馬した20人の中でウェア氏がトップだったが、得票率が50%に届かなかったことから決選投票となった。
ウェア氏は、欧州各国のサッカーリーグで1990年代に活躍、国内外で抜群の知名度を誇る国民的英雄。05年の大統領選に出馬し、決選投票まで進んだものの、サーリーフ氏に敗北、14年末に上院議員に当選していた。
人口460万人のリベリアはこれまで、内戦やエボラ出血熱の感染などさまざまな災難に見舞われ、1944年以来、民主的な政権交代は行われていなかった。平和的な政権交代が実現すれば、リベリアでは過去70年以上で初めて。
(カイロ鈴木眞吉)