横浜宣言2019の要旨


 横浜宣言2019の要旨は次の通り。

 アフリカの持続可能な開発のための科学技術イノベーション(STI)を促進することを意図するアフリカ宇宙機構を歓迎する。

 「人」を開発の中心に置くことの重要性に留意し、人口と開発に関するアディスアベバ宣言および国際人口開発会議の行動プログラムの実施を呼び掛ける。

 TICAD7の優先分野を実施する戦略として、民間セクターの開発、デジタル変革および若者と女性の起業の重要性を強調する。

 アフリカが海外直接投資流入に対する収益率が世界的に最も高い地域であることを念頭に、優先セクターに外国投資家を呼び込むよう共に協力する。

 G20大阪首脳宣言で明記されているマクロ経済の安定性に関するコンセンサス、質の高いインフラ投資に関する原則を歓迎する。

 三つの柱

 1「イノベーションと民間セクターの関与を通じた経済構造転換の促進およびビジネス環境の改善」

 自由、公正、無差別で透明性があり予見可能な安定した貿易および投資環境を実現し、われわれの開かれた市場を維持するよう努力する。

 アフリカの若者のための産業人材育成イニシアチブによるビジネストレーニングを評価し、職業訓練およびアフリカ大陸における中小零細企業が若者や女性を含む雇用創出および起業の主要な手段であると認識し、それらの強化を決意する。

 2「持続可能で強靭な社会の深化」

 AUアジェンダ2063及びSDGsを達成する鍵となる推進力として、教育および汎アフリカ大学(PAU)を通じた、特に科学・技術・工学・数学(STEM)における、研究開発の促進へのコミットメントを再確認する。

 海洋プラスチックごみ、海洋汚染、IUU漁業の削減、生物多様性の保全と持続可能な利用、きれいな水と衛生、廃棄物管理等、その他の環境問題に対処する必要性を強調する。

 3「平和と安定の強化」

 紛争の予防、管理、解決並びにアフリカ連合(AU)のアフリカのガバナンスに関するアーキテクチャー(AGA)およびAUのアフリカの平和安全保障に関するアーキテクチャー(APSA)を通じた安定の促進のためのアフリカのオーナーシップおよび努力を評価し、それを効果的に実施するための支援を推奨する。

 安全保障理事会を含む国連所組織を早急に改革する決意を再確認し、最良のアプローチを見いだすための対話の強化を通じて政治的モメンタムを維持。海上犯罪を含む海洋安全保障に関する地域的、国際的な取り組みを促進する。

 国際法に従い、国際的および地域的な協力を通じて、海洋安全保障および海上安全を強化する。

 横浜行動計画2019および今後に向けて

 三つの柱の下の優先分野を支援し、「横浜行動計画2019」に取り組む。

 TICAD8は、2022年にアフリカで開催。

(TICAD7取材班)