所沢市 共産市議が無許可で「赤旗」営業


市は実態把握せず
埼玉県所沢市庁舎

 埼玉県所沢市議会で15日、共産党市議が市庁舎内において無許可で同党機関紙「しんぶん赤旗」の営業活動を行っていると指摘する声が上がった。市は共産党議員による赤旗の勧誘・集金・配布を「把握していない」と述べ、現時点で対策を講じる予定はないとした。

 この問題ついて質問した佐野允彦市議は、共産党議員が庁舎内で赤旗の勧誘・集金・配達をしていることに関して「市職員からのかなり多数の声がある」と指摘。実態を把握できていない市の管理体制を問題視した。

 同市の庁舎内管理規則によると、庁舎内で物品の販売などの営業活動をするためには申請書を作成して許可を得る必要がある。市は、庁舎内で営業活動をする民間業者からは申請書が提出されている一方で、赤旗の勧誘・配布・集金に関しては「申請書の提出は受けていない」と答弁した。

 佐野氏は現状把握のためまずは調査が必要だとした上で、「共産党だけが申請書もなしに庁舎内で赤旗の営業活動をできる現状には大きな問題がある。真面目にやっている民間業者に示しがつかない」と強調。今後もこの問題を注視していく考えを示した。