日米の空挺隊員が徽章交換


河野防衛相 日米の絆の深まり実感

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空挺徽章を交換する陸自と米陸軍の空挺隊員=12日午後、千葉県・習志野演習場(森啓造撮影)

 陸上自衛隊第1空挺団の降下訓練始めが12日、習志野演習場(千葉県船橋市など)で行われた。同空挺団員に加え、アラスカ米陸軍、在ノースカロライナ州第82空挺師団および沖縄の第1特殊部隊群に所属する米陸軍空挺の精鋭たちがパラシュートでの降下訓練を披露し、また同訓練初となる空挺徽章の交換式を行った。

 「日米空挺の絆」をテーマに、演習場を南西諸島などの島嶼(とうしょ)部に見立て、離島奪還のシナリオで訓練が進められた。空自のC―2輸送機や、米軍のC―130J輸送機などから、隊員たちがテンポよく飛び出すと、会場からは大きな歓声が起こった。

 また訓練後には、空挺隊員が他国と協同で降下任務にあたった際、信頼の証として空挺徽章を交換する「ウィングエクスチェンジ」が今回初めて行われ、向かい合った日米両空挺隊員たちはお互いに徽章を付け替え合った。

 訓練を視察した河野太郎防衛相は「日米両国の隊員が肩を並べて空挺降下しているところを見て、改めて日米同盟の絆の深まりを実感した。今後もより一層、連携の強化を図ってほしい」と訓示。さらに自ら、迷彩服姿でパラシュート降下訓練を体験する場面もあった。