沖縄御訪問の両陛下、初めての与那国島
日本最西端の地に
沖縄県を御訪問中の天皇、皇后両陛下は28日、那覇市から日帰りで与那国島を訪問された。両陛下の同島御訪問は初めて。
両陛下は午後4時すぎ、日本最西端の碑が立つ「西崎(いりざき)」を御訪問。天皇陛下は「西はどちらになるの」と説明者の与那国町長に尋ね、111㌔先にある台湾の方を眺められた。夕方になっても日差しが強く、途中から皇后陛下が天皇陛下に日傘を差し掛けられた。
これに先立ち、日本最西端の小学校、与那国町立久部良小学校を訪問され、伝統芸能の「棒踊り」を楽しまれた。
力強い演技に拍手を送り、踊りを演じた児童や町民に天皇陛下は「これからも良い踊りを続けていってください」と声を掛けられた。
東牧場では日本在来馬「与那国馬」を御見学、昼食後には世界最大級のガ「ヨナグニサン」の標本も鑑賞された。漁協では水揚げされた巨大なカジキを前に、陛下は「大きいよね。暴れたら危ないでしょうね」と話しておられた。
両陛下は29日、沖縄空手会館(豊見城市)を視察し、帰京される。