「宇宙で一番きれいなのは地球」
ISS滞在中の金井宣茂さんと小学生らが交信
国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の金井宣茂さん(41)と直接交信できるイベントが2日夜、千葉県千葉市美浜区のイオンモール幕張新都心で行われた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力で開催され、地元の小学生など200人以上のほか、お笑いコンビ「NON STYLE(ノンスタイル)」ら吉本興業の芸人も参加した。
千葉・幕張で、「ノンスタイル」ら吉本興業の芸人も参加
ISSとの中継に成功し、金井さんとの交信が始まると小学生たちから「宇宙ではお風呂に入りますか?」「宇宙で方位磁石を使ったら?」「宇宙から見た時、一番きれいな星は?」など、宇宙に関する素朴な疑問が次々と飛び出した。
金井さんはシャワー代わりに使うボディーソープ入りのタオルを紹介したり、ISSでは地球上と同じように磁石が北を向くことを説明。一番きれいな星について「ISSの窓から見える星は地上にいる時と違って空気の層がないので、かなりクリアに見える。中でもやはり、近くに広がっている青い地球が一番」と回答すると、会場は大いに盛り上がった。
「ノンスタイル」の井上裕介さん(38)も「いろんな国の人とコミュニケーションする上で、ジョークが役に立つことは?」と質問。
金井さんはこの問いに対し、海外のメンバーとの意思疎通の難しさでストレスを感じる時、「きらりと光るお笑いのセンスを仲間に見せると、緊張がほぐれて物事がスムーズにいく」というエピソードを紹介。宇宙飛行士に必要な資質として、「『お笑い』は非常に重要」と人間関係の構築にユーモアのセンスが大切なことを語った。
また、近未来の宇宙探索について自身の考えとして、金井さんは「SF映画のように人間と人工知能がお互いの得意な部分を生かしてミッションを果たすということも考えられる」と予想。
さらに交信終了間際には「これからは民間の宇宙旅行が始まって、皆さんも宇宙を楽しめる時代。ぜひ、会場の皆さんも宇宙に来て、宇宙がどれくらい楽しいか実感してみてほしい」と呼び掛けた。
宇宙にいる宇宙飛行士と直接会話できたことに、会場に集まった子供たちも大喜び。質問した小学5年生の女児(10)は「金井さんとしゃべれてうれしかった。将来、宇宙飛行士かJAXAで働きたい」と笑顔で話した。
金井さんは来月3日までISSに滞在する予定。






