日系米国人、未来に向けて歩み続けよう
戦後70年を節目に首都ワシントンの連邦議事堂周辺を行進
第2次大戦中の強制収容など、日系米国人の過去の経験を伝えるため、日系市民が首都ワシントンの連邦議事堂周辺を行進する毎年恒例のイベントが28日、開かれた。今年は大戦終結70年の節目に当たり、日系2世兵士で構成された「第442連隊戦闘団」の一員だったテリー・シマさんが、未来に向けて歩み続けようと訴えた。
シマさんは「米国に根付くための1世の粘り強さと、国家への不忠の烙印(らくいん)を取り除こうとした2世の毅然(きぜん)とした努力をたたえたい」と強調。今後も日系人の伝統を誇りに、困難を乗り越えていくよう呼び掛けた。
在米日本大使館の塚田玉樹公使も「われわれは歴史を背負い続けながらも、これと折り合いをつけていく必要がある」とあいさつし、未来志向で日米友好に努めると述べた。行進は今年で17回目で、「全米桜祭り」の関連行事に位置付けられている。(ワシントン時事)