新型コロナの影響で家庭的パラダイムシフトに


 新型コロナウイルスの感染拡大が続いているが、その影響でわが家も生活が変わった。

 学校の休校は1カ月半になり、子供は生活が不規則になりがちだ。筆者は先週からテレワーク中心になり、週の半分は自宅での仕事になった。デイケアで働く妻は変わらず働いているが、感染の不安もあって利用する高齢者は減っているという。

 世界では休校の影響が15億人以上の子供に及んでいる。

 欧米や韓国ではオンライン授業が行われている。日本でも、小中学生に1人1台の端末と高速ネットワークを整備するGIGAスクール計画を、当初の2023年度から前倒しで実現するという。

 筆者の子供は、文部科学省や民間業者などがインターネットで提供している教材を使っている。悩みは集中力が続かないことだ。これは教材の問題ではなく、子供の気持ちの問題である。教室で教師や同級生と対面で勉強するようにはいかない。ある程度は親が関わらなければならない難しさがある。ところが、筆者が勉強に付き合っても、筆者自身も集中力が長く続かないのだ。今まで学校にかなりの部分を任せきりにして、教育の第一の責任は家庭にあるという意識が足りなかったと反省させられた。

 ちなみに、子供たちの心のケアについて、「レジリエンス(心の回復力)」が大切だという記事もあった(教育新聞4月2日)そのためには家族や友達同士でよく話すこと。そして早寝早起きや食事といった規則正しい生活がポイントだという。

 救いだったのは、生活の変化で妻と話す時間が増えたことと、家族で夕食を囲む日が以前より増えたことだ。たわいない会話でも、妻の考えが理解できるようになった気がしている。今回の問題を機に関係を深める家庭と、そうでない家庭があるというが、良い意味での家庭的変革、パラダイムシフトを起こしたいところだ。

(誠)