ゲーム障害予防は難しい
「三つ子の魂 百まで」と言われるように、両親や生活環境、立ち居振る舞いなど、幼少期に培った性格・性分は100歳になっても変わらないということだ。時間に追われる昨今、子供の「なに?」「なぜ?」を聞き取り、分かるように説明する余裕が無いのが実情だ。
ゲームのやり過ぎで日常生活に支障を来す「ゲーム障害」実態調査の結果、10代と20代の約12%が休日に6時間以上ゲームをしており、プレー時間が長い人ほど、学業・仕事への悪影響や心身の不調を感じ、ゲームをやめられない、など依存傾向にあることが分かった。世界保健機関(WHO)がゲーム障害を依存症と認定したことを受け、厚生労働省の補助事業として国立病院機構久里浜医療センターが実態調査、11月27日に結果を公表した。
先日、子供のスマートフォン依存症を予防するための公演で聞いた話では、もっと子供の話に耳を傾け、“スマホとか、テレビ任せ”の育児はやめよう。絵本の読み聞かせで心の交流を、親子で簡単な工作を、料理の手伝いを、親子で野外活動などで、スマホ以外にも楽しいことが、たくさんあることを子供と共有してほしい、ということだった。
また、子供にスマホを買い与える時も、最初から自由に使わせるのではなく、使う目的、時間など、きちんと決め、使用ソフトを限定し約束が守られたら、使用を広げていく、ことが肝要だという。
「立派なことを、言っているが、あなたの家はどうなの?」と言われると、穴があったら入りたい気持ちになる。1男2女はともに独立しているが、子供が小さい頃、夫婦共働きの、わが家は、ケンカをしないように1人1台携帯式ゲームを買い与えた。友達が来ても、友達の家に行っても、ゲームばかりだったようだ。「言うは易く行うは難し」とはよく言ったものだ。
(和)