【上昇気流】手が痛いと思っていたら、指に近い皮膚に細かい裂け目ができていた


手荒れ

 手が痛いと思っていたら、指に近い皮膚に細かい裂け目ができていた。あかぎれだが、子供時代にはよく悩まされたものだった。

 東北地方に育った気流子は、あかぎれ、霜焼けは冬になれば当たり前だった。ひどい場合には、皮膚の中が見えたりするほど。

 軟膏(なんこう)などをつけていたが、それでもなかなか治らなかった。絆創膏(ばんそうこう)で血止めをしていても、手洗いなどで水が染みて痛みが走ったことを覚えている。

 あかぎれになったのは、このところ食器を片付けた後にお湯で洗い物をしていたせいかもしれない。それで手荒れしたせいだろうと放っておいたら、痛みがひどくなった。妻によれば、水仕事をすると皮膚の水分や皮脂が流され失われてしまう。そのために、保湿用のハンドクリームが必要だという。

 最近は、男性が化粧品を買うことも珍しくない。「草食男子」という言葉が「ユーキャン新語・流行語大賞」のベスト10入りしたのは2009年のこと。それ以降、「メイク男子」という言葉が生まれるほど化粧品が注目された。新型コロナウイルス禍にあっても、男性による化粧品購入額は増えたという。

 この傾向は、ビデオ会議システム「ズーム」などの影響もある。パソコンの画面に顔がアップされるので、化粧を意識しなかった中高年世代にも顔をケアする意識が芽生えたのではないか。リンカーン元米大統領の「男は40歳を過ぎたら、自分の顔に責任を持て」という名言を思い出す。