エルサレムに「光」あれ
地球だより
エルサレム旧市街で 6月26日から7月4日まで「フェスティバル・オブ・ライト・イン・エルサレム」が開催された。今年で11年目を迎えるこのお祭りは、エルサレムのツーリズムには欠かせないイベントだ。辺りが暗くなる夜8時半ごろからライトアップされたさまざまなアートやパフォーマンスが浮かび上がってくる。
日本人とユダヤ人の友人たちと共にヤッフォ門から旧市街に入ると、前に進めないほどの人混みだった。美しい光のイルミネーションのトンネルを通過すると、歴史の重みを感じさせる古い町並みや教会が幻想的にライトアップされ、まるで違う場所のようだった。
城壁に映し出された短い映画の1シーンのような場面に民族衣装を着て写り込み、いにしえの時代の一部となって記念写真を撮ることができるコーナーがあり、友人たちは喜んで衣装をまとった。
城壁の外では、さまざまなパフォーマーが道行く人を楽しませていた。踊り好きのユダヤ人の友人は、民族音楽を演奏するグループの前で楽しそうに踊り始めた。そのステップの軽やかさに周囲の人たちも釣られて一緒に踊りだした。
見慣れたダマスカス門は、6種類もの美しいデザインにライトアップされ、分刻みに次々とその姿を変えていた。
民族も宗教も関係なく老若男女誰もが楽しめるこのお祭り。問題の多いエルサレムの「光」となってくれることを願うばかりだ。
(M)