国際空港職員が窃盗


地球だより

 フィリピンの空の玄関口となっているニノイ・アキノ国際空港で、職員が窃盗で逮捕された。英語が苦手な観光客を狙うという悪質な手口だ。

 被害者は観光ツアーに参加していた男性で、香港に帰国する飛行機に乗るためにエックス線検査を受けたところ、担当職員に呼ばれて一人だけバッグを手作業で検査された。中に入っていたものをすべて出された揚げ句、いきなり現金を渡すよう要求された。断ったが、何と勝手に財布を開けられ2000香港ドルを抜き取られたという。

 英語が苦手な男性は、英語ができるツアー仲間に助けを求め現金は取り戻した。しかし、出発が迫っていたため悪徳職員は放置せざるを得なかった。帰国後にフェイスブック経由で空港当局に苦情を伝え、問題の職員はすぐに逮捕されたという。

 ニノイ・アキノ国際空港と言えば、しばらく前に世界最悪の空港の一つとして悪名をとどろかせていたが、ドゥテルテ大統領が就任してからは、かなり改善した印象だった。

 しかし、そのドゥテルテ大統領は最近の演説で、「政府内の汚職があまりに酷くて大統領に就任したことを後悔している」と本音を漏らし、次期大統領選の最有力候補である娘のサラ氏に立候補しないよう助言していると証した。

 やはり汚職の根は想像以上に根深く、その根絶は剛腕と言われる大統領も諦めざるを得ないようだ。

(F)