北が米中間で二股外交へ


高永喆氏

 北朝鮮外務省の崔善姫副相は5月24日、核問題のリビア方式の処理を主張したペンス米副大統領を「間抜け」と非難し「米朝首脳会談を物乞いしない」と発言した。この発言が引き金となり、トランプ米大統領は5月25日、米朝首脳会談を取り消したが、6月1日、北朝鮮の金英哲労働党副委員長がトランプ大統領を礼訪して金正恩労働党委員長の親書を手渡すと、自ら米朝首脳会談の開催を発表した。

 北朝鮮は元より中国とロシア(旧ソ連)との間で「二股外交路線」を維持してきたが、今度は中国と米国の間で二股外交路線を取るだろう。


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