たった1000円の強盗


地球だより

 このほどリゾートや英会話留学で有名なセブ島で、外国人男性が強盗に撃たれる事件があった。男性は胸に銃弾を受けたが奇跡的に一命を取り留めた。

 被害者はフィリピン人女性と結婚するためにタリサイ市を訪れていたスコットランド人男性で、深夜に買い物を終えて婚約者と一緒にコンビニ前にいたところ、バイクに乗った3人組の男たちが現れて強盗を宣言。500ペソ(約1000円)が入った財布を奪うと、逃走前に男性に向けて銃を発砲したという。

 担ぎ込まれた病院で行われた銃弾の摘出手術は成功し、男性は回復に向かっているということだが、保険に加入していなかったことから高額な治療費が支払えず、友人がネット上で寄付を募っているという。

 フィリピンではこの手の強盗が実に多い。日本と違って銃を持っている確率はかなり高いので、抵抗するのは禁物だ。

 強盗の他にもスリや引ったくりも日常茶飯事なので、多額の現金を持ち歩かないことが一番の対策といえる。

 観光地の外国人が狙われやすいのは事実だが、フィリピン人も頻繁に被害に遭っているので、日本人がよく言う「平和ボケ」は当てはまらないような気がする。

 とにかく強盗に遭ったら望むものを渡して、さっさと立ち去ってもらうことに集中すべきだ。

(F)