ロシア人から購入頼まれる日本製品


地球だより

 ロシアの友人に「一時帰国すること」を悟られてはならない。なぜなら、「あれ買ってきて!これ買ってきて!」と頼まれるからだ。

 しかし、ロシア人の「頼み」から、「なんでこんな製品知っている?!」と驚くことも多い。たとえば、「日本で痩せる薬買ってきて!」とある女性に頼まれたことがある。彼女は、ロシアで一箱6万円で買っているのだとか。日本で指定された会社にアクセスし、購入したところ、一箱1万2000円だった。

 他に、「侍の国・日本の包丁は世界一質がいいから、買ってきて!」と頼まれた。ロシアのレストランのシェフの間では、「日本刀(=包丁)は最高!」ということになっているらしい。

 食べ物を頼まれることも多い。ロシア女性に人気なのは、百%天然食材でつくられ、(肌が若返るといわれる)コラーゲンたっぷりの「果汁グミ」だ。

 もちろん、日本の「煎茶」も大人気。ロシアの健康雑誌には、「日本人の長寿と若さの秘密は煎茶にあり!」との記事がしばしば載り、あこがれの的になっている。

 彼らはこだわり情報ももっていて、「伊藤園の粉煎茶買ってきて!」などといわれるので驚く。その他にも、「焼きそば」「紅ショウガ」「味付けノリ」「ダシの素」「カレールー」など、続々と注文が来る。

 他にも、「赤ちゃんの歯をきれいにする紙」「かかとをきれいにする靴下」「硬くならない氷枕」などなど、オタッキーな要求が次々と出てくる。

 結果、日本にいる間、帰省と仕事関係のミーティング以外は、すべて「他人の買い物」ということになってしまうのだ。

(Y)