ベトナムで人気のカプセルホテル
地球だより
カプセルホテルというと日本だけの特殊宿泊施設と思われがちだが、今では香港でもおなじみとなっている。寝室を極限にまで縮めたカプセルホテルは、地価の高い香港でも簡易ホテルとして市民権を得た。
さらに近年、ベトナムの商都ホーチミン市でもカプセルホテルがお目見えし、バックパッカーなどで結構、繁盛している。
無論、宿泊者がカプセルホテルに求めるのは、繁華街に近い地の利と廉価性だ。宿泊料は1泊8㌦と近隣のゲストハウスに比べても結構、安い。ドミトリー並みの宿泊料で、テレビ、Wi-Fi(ワイファイ)が使える個室だ。しかも清潔。ホテル名「カイテキ」はそのうち、トウフやスシ、ツナミなどと一緒に世界共通語になるかもしれない。
日本のカプセルホテルと違って共同風呂がなく、フロアごとの共用となるシャワールームのみ。さすがに、日本の文化そのものがダイレクトに海外で展開されるわけではない。
ただ、利用者によるとオープンバーなどで深夜までごった返す繁華街にあるため、深夜2時、3時までガヤガヤと外のにぎわいが聞こえ、神経質な人にはちょっと難がある。
それと備え付けのテレビはスピーカーを使わずイヤホンで聞く形なので、イヤホンがないと楽しめない。カプセルホテルで国柄と文化が反映される現地テレビ番組を鑑賞するには、イヤホンが必需品となる。
(T)