恵まれた気候と豊かな食べ物
地球だより
エジプトに長期滞在して、何よりも恵みと感じるのが天候の良さだ。基本的に毎日が雲一つない快晴。天気予報を聞く必要も、傘を持って出るべきかを心配する必要も全くない。雨は降っても数分でやむから驚きだ。砂嵐はあるものの、1年にせいぜい1、2回程度だ。
ただ夏は40度を超す日も多く、暑過ぎるきらいはあるものの、冷房を完備していれば快適な生活を送ることができる。紅海に行けば、快適な水温の中で、ダイビングやシュノーケリングに興じることができる。地中海もある。冬がないのではと予想する人も多いが、エジプトにもちゃんと冬があり、こたつが欲しいと思う程度の寒さだ。
第二の宝は、豊富で安価な果物と野菜だ。日本では高価なマンゴーが、現地ではキロ当たり30~50ポンド(210円~350円)。グアバという、白いとろとろした甘いジュースも1グラス30~50円だ。最近は、贅沢(ぜいたく)感が満杯の釈迦頭にのめり込んでいる。酸味と甘みと白いとろとろ感がたまらない。
キュウリやトマト、白菜などの野菜も皆キロ売りで、日本での「1本、1個いくら」ではない。先日レバノン在住の韓国人の友人が、エジプトにやって来て大量の白菜を購入、その日のうちにキムチに仕上げて、レバノンに持って帰った。安く、大量に作れたと上機嫌。半年は持つという。売る方も、少しでも多く買ってもらおうと客の求めの2、3倍を売ろうとする。物があふれているのだ。
(S)