新年会でハプニング
地球だより
先日、イスラエル人の知り合いから新年会のお誘いがあった。彼女はアジア系語学学校を経営する会社の社長だ。
テルアビブにあるレストランに約束の時間前に着いた。中に入ろうと店の人に話し掛けたところ、「改装中だから、次の日曜日まで開かないよ」と言われ、慌ててバッグから招待状を取り出し確認したが、レストラン名も住所も時間も合っている。急いで社長に電話したが出ない。
そのうち、もう一人の日本人の招待客が着いたので、秘書に連絡を取ってもらったが、店はきちんと予約してあるという。約束の時間を過ぎたあたりに悠々とその秘書が到着し、店の人と話し始めた。
結局、レストラン側の連絡ミスということで、向かい側の別のレストランに行くことになった。誰も文句を言うわけでもなく、とりわけ気にもしていない様子で皆さっさと移動した。
ほとんどの出席者が席に着いた頃、社長が現れて事の次第に驚いていた。前の週、最終確認のため店に電話したが、誰も出ないので本店に電話すると「忙しくて出ないのだろう」との返事で、仕方なく留守電にメッセージを入れたという。「まあ、これがイスラエルだから、ごめんね」と謝っていた。
招待した側が時間に遅れて来るのもどうかと思うが、予約していた店が連絡も無しに当日改装しているとは、日本では到底あり得ない。
ここでは誰も責任を負わないが、店側のミスに激しく文句を言う客もいない。
(M)