昭和天皇に戦争責任なし


 昭和天皇の偉業をたたえ語り継ぐ「昭和天皇のご聖徳を伝えつぐ集い」(主催・皇室崇敬会=照喜納建二会長)が29日、那覇市で開かれ、元自民党沖縄県連会長の西田健次郎氏が昭和天皇に一切の戦争責任はないと強調した。

西田健次郎氏

講演する西田健次郎氏=29日、沖縄県那覇市の県立博物館・美術館(豊田剛撮影)

 西田氏は、「日清戦争や日露戦争の当時、アジア諸国のほとんどが植民地化され世界の帝国主義に打ち勝ったのはアジアで日本だけ」であり、「大東亜戦争に追い込まれた背景を知らずして昭和天皇の苦悩は理解できない」と指摘。大日本帝国憲法では、天皇の意思で戦争を始めたり終えることはできず、戦争責任を問われるべきではないと訴えた。

 来賓を代表して國場幸之助衆院議員が「沖縄が大局観を持ち皇室に崇敬の念を持つことが国家主権にとって大事なことだ」と述べた。

 集いに先立ち、沖縄県護国神社で昭和祭および天皇陛下御譲位御安泰祈願祭が斎行され、参列者は皇室の弥栄を願った。

(那覇支局・豊田 剛)