超高齢化社会バチカンの未来は?
編集局 2017/11/21 写真|欧州 [会員向け]
若返りの決め手は法王任期制導入か
バチカンの高齢化を考える前に、ローマ法王を頂点としたバチカンのヒエラルキーを理解する必要があるだろう。世界に12億人以上の信者を擁するローマ・カトリック教会の最高指導者は“ペテロの後継者”ローマ法王であり、現在は南米出身のフランシスコ法王だ。法王の次には219人の枢機卿がいる。法王選出会(コンクラーベ)に参加できる枢機卿は80歳未満だ。次期法王の選出権を失った80歳を超えた枢機卿の数は99人だ。その数を差し引くと、ちょうど定数の120人の枢機卿が現時点で選挙権を有していることになる。
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