4年目のアベノミクス、消費再増税控え正念場
床井 明男 2016/1/02 経済 [会員向け]
いまだデフレ脱却ならず
新年の2016年が明けた。株高、円安(円高是正)で華々しくスタートした第2次安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」も今年で4年目。デフレ脱却とともに財政健全化を強く意識し、2年目に実施した消費税増税以降、その勢いはすっかり影を潜め、増税の影響はいまだに尾を引く。デフレ脱却も道半ばだ。海外経済には不透明要因が多く、昨年大筋合意した環太平洋連携協定(TPP)は発効待ちで春闘での大幅賃上げに期待が高まる。来年4月の消費税率10%への再増税を控え、「アベノミクス」はいよいよ正念場を迎える。(経済部・床井明男)
「財政健全化計画の初年度にふさわしい予算案になった」――
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