墜落したラオス小型空軍機
ラオス国営通信はこのほど、17日朝、ビエンチャンからラオス北部シェンクワン県に向かっていたラオス小型空軍機(An74―TK300型機)がシェンクワン空港付近で墜落し、搭乗していた副首相や閣僚など政府要人を含む17人が死亡、3人が救助されたと報じた。離陸して30分後のことだった。
死亡が確認されたのはドゥアンチャイ副首相兼国防相、トーンバン治安維持相、スカン・ビエンチャン特別市長、チュアン党広報訓練委員長らで、生存が確認されたのは客室乗務員、軍医、ラオス公安相補佐官の3人だった。一行は、シェンクワン県で開催予定だった軍の祝賀行事に参加するため現地に向かう途上だった。
なお墜落した小型空軍機は、ラオス空軍の依頼で2009年にウクライナのハリコフ航空機工場で製造されたもの。
昔、しばしばミャンマーやベトナムなどインドシナ地域で墜落する航空機というと、決まって旧ソ連製造の古い飛行機だった。モンスーン気候特有の天候不順といった外的要因もさることながら、そもそも旧ソ連製造の飛行機というのは重くて不安定、それに部品の調達が行き届かないことなどからくる、メンテナンスや整備業務の不備が主要因だった。
ただ今回は5年前の製造だから古くはないが、旧ソ連圏のウクライナの工場というのが引っ掛かる。
(T)