インターネット倫理意識の定着に努力を
韓国紙セゲイルボを読む
外国人に「韓国に来て、最も便利な点は何か」と尋ねれば、相当数が何でも速く配達することだと言う。チキン、ピザ、ジャージャー麺のような食べ物はもちろん、多様な物品が顧客の所まで便利に届けられる。世界で最も独特ながら優秀で迅速な配達システムが構築されたところが韓国だ。こういう文化の背景には、やさしくて速いことを好む文化、そしてインターネットが中心にある。
だが現在、インターネット空間での倫理が切実に必要な状況である。倫理という単語は無理を意味する「倫」と秩序、道理を意味する「理」で成り立っている。すなわち倫理は無理の間で守らなければならない道理と秩序を意味する。
インターネット空間で倫理意識が欠如した人々は悪性コメントという鋭い刃物でサイバー空間の弱者をメッタ切りにして、虚偽情報、不法情報、有害情報をまき散らし、善良な人々に苦痛を与えながら、時には死に追い込んでいる。
最近インターネット倫理に対する関心が増大していきつつある。ところが、今から全ての成人にインターネット倫理を教育するのは限界がある。幼い時から家庭、幼稚園、学校で人間的な倫理意識、さらにインターネット倫理に対する教育を行わなければならない。
全ての人が倫理的人間になることはできないだろうが、少なくとも多くの人がインターネット倫理をよく守って行くならば、インターネット空間が幸せになりえるだろう。
このためにデジタル社会を生きていく私たち皆が正しいインターネット倫理意識が定着できるように、絶えず努力しなければならない。
(李慶五〈イギョンオ〉鮮文大教授・コンピューター工学、12月10日付)