韓米連合の「UFG」演習が持つ大きな意味


韓国紙セゲイルボ

 北朝鮮の局地挑発と全面戦争の脅威に備えて、国家非常対応能力を向上させ、韓米連合防衛態勢を強化するために実施される「乙支フリーダムガーディアン(UFG)」演習が終了した。

 米軍2万5000人、韓国軍5万人と共に豪州、カナダ、英国、フランスなど9カ国の国連司令部戦力提供国人員が参加して実施された。

 特にテ・ヨンホ公使など核心エリート層の脱北が続き、幹部公開処刑説などの体制不安が伝えられる中、北朝鮮が局面転換のために極端な挑発をする可能性が増加していた。韓国軍が昨年、北朝鮮の砲撃挑発の時に見せた断固たる対応意思と完璧な対応態勢を維持することで、北の挑発を抑制しUFG演習を成功裏に実施した。

 今回のUFG演習を通じて一つ明らかになったことがある。同演習が北が先に挑発して始まった演習であるように、サード(高高度防衛ミサイル)配置決定も、やはり北が先に核とミサイルで脅したため、防御的兵器サードの配置が必要になったのだ。北朝鮮の挑発と脅威が消えれば、サード配置も再検討できるだろう。

 韓国軍は今回のUFG演習で、北朝鮮の攻撃を撃退して反撃するだけでなく、高度化する北の核とミサイル脅威を無力化できる「連携型抑止戦略」を試験し、局地挑発、GPS電波妨害、生物兵器戦、サイバーテロなど、北朝鮮の各種挑発に先制対応して、国民の生存権を保障できる実戦的戦略的な抑止力を向上させたという点で大きな意味がある。

(金炯秀(キムヒョンス)鮮文大安保協議会長・合同参謀政策諮問委員、9月6日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。