サード配備する敷地の最終確定は可能なのか


韓国紙セゲイルボ

 7月13日のサード(THAAD=高高度防衛ミサイル)配備敷地確定発表以後、韓国国防部は1カ月以上、敷地問題で迷走を続けている。

 当初、国防部は慶北星州砲台が「最適の適合地」と強調したが、こっそりと「地域で要請すれば他の場所を検討できる」と言葉を変え、今になって「他候補地の評価作業も実施する」としているのだ。

 国防部は29日、ロッテスカイヒル星州ゴルフ場、厳俗峰山、鵲山の3カ所で韓米共同実務団が評価作業に入ったと明らかにした。このうち厳俗峰山と鵲山は既に国防部が調査して「非適合判定」を出している。したがって軍内外では事実上、星州ゴルフ場に決まるという見通しが支配的だ。

 サード敷地を星州砲台と発表した時、住民と野党が一番反発したのは、果たして透明で客観的な調査を経て決めたのかという点だった。星州住民たちは相対的に郡の力が弱いところを選んだのではないかとの疑念を持っている。

 今回も同じだ。星州住民が強く反発すると、国防部はそれより反対意見が少ない所を探し出して、慌てて計画を変えようとしたのではないかという指摘だ。

 国防部は確実な答えを出さなければならない。当初、星州砲台と決めた理由が何か、なぜ突然他の候補地検討になったのか、敷地変更されるなら、その根拠も十分に説明しなければならない。

 国土と国民を守るためのサード配備最適地がどこで、なぜそこが選ばれなければならないかを明確にして、地域住民の了解を求めなければならない。それでこそ国論分裂を最小化できる。

(ニューシス、8月30日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。