SNSの心無い非難にさらされた五輪選手


韓国紙セゲイルボ

 「迷惑選手」「他チーム員らに申し訳ないと思え」―。16日、韓国女子バレーボール代表チームがリオ五輪ベスト8戦でオランダに敗北すると、パク・チョンア選手のインスタグラム(写真共有サービス)にはインターネットユーザーの露骨な非難文があふれた。彼女が相対的に多くの失策を犯したことが理由であった。度を越す発言があふれ出すと、パク・チョンアは結局インスタグラムのアカウントを非公開にした。

 ホンジュラスとの8強戦で苦杯をなめた男子サッカー代表チームも大変な苦労を味わった。非難の矛先は失点の口実を与え、何度も得点機を生かすことができなかったソン・フンミン選手に向かった。ポータルサイトと各種SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)には、「メダルが取れなかったのなら軍隊に行け」という非難が殺到した。

 申台龍(シンテヨン)監督が、「ソン・フンミンは後輩をよく取りまとめるなど、チームに献身したが、惜しくも敗北し、8強戦が終わった後、終日泣いていた」として、「彼を非難しないでほしい」と頼んだが効果がなかった。

 競技終了直前、時間稼ぎをした相手チームのアルベルト・エリスのSNSもインターネットユーザーのじゅうたん爆撃を食らった。

 与えられた条件で最善を尽くしながらも敗北し、涙を流した韓国選手が再び“匿名に隠れた”SNSの非難に泣かなければならなかった。

 全世界人の祝祭と呼ばれるオリンピック。熱情的に応援するのも良いが「正々堂々と競って結果に承服する」という五輪精神を再確認し、すべての選手たちを温かく励ます姿がSNSで共有されることを望む。

(李ジェホ・ソーシャルメディア部記者、8月19日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。