韓米先制攻撃作戦と北朝鮮の生きる道


韓国紙セゲイルボ

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10月10日、平壌で行われた軍事パレードに登場したKN08とみられる大陸間弾道ミサイル=朝鮮中央テレビの映像から(時事))

 第47回韓米安保協議で先制攻撃の概念が入る「4D作戦」を韓米国防長官が承認する署名をした。北朝鮮の核攻撃兆候が明確だと判断された時、韓米が先に北の核施設を打撃するという意味だ。これは途方もない大事件である。

 米国はポスト冷戦以後は中東各国の核開発を防ぐために米海軍力の3分の1を中東に配置していたが、イランとの核交渉成功後、中東地域の航空母艦を全部撤収させ、中東の状況は終わった。

 今後は東アジアに航空母艦を増強させる可能性が大きく、米国がその気になれば、いつでも追加増員なしで北朝鮮を攻撃することができるようになる。北朝鮮はこの状況を深刻に受け入れなければならない。

 イラクのフセインとリビアのカダフィなど核開発を試みた独裁者の運命はみじめだった。半面イランは核開発を諦めて経済的困窮から脱しつつあり、中央アジア諸国は核を諦めて政権を保証されている。南アフリカ共和国は開発した核を自ら放棄し、国際社会の一員として堂々と参加している。

 こうした核開発国の先行事例を見て、米国の軍事力の動き、4D作戦をはじめとする制度的裏付けなどすべての状況がこの60年とは違うことを直視しなければならない。

 北朝鮮は自ら核を放棄し、国際社会の健全な一員となって、人民の暮らしを改善する時が来たことを理解しなければならない。

(申仁均(シンインギュン)自主国防ネットワーク代表・北朝鮮学、11月7日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。