中国より米国重視の韓国 対北朝鮮政策では衝突も


韓国紙セゲイルボ

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16日、ホワイトハウスで、韓国の朴槿恵大統領(左)と笑顔を見せるオバマ米大統領(EPA=時事)

 米国は、韓国が中国より米国を重視するが、対北朝鮮政策で米韓が衝突する可能性はあると見ている。

 「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)放送は20日、米議会調査局(CRS)の最新報告書を引用し、「韓国と中国が現在『前例のない戦略的利害関係』に格上げされた」と分析した。

 両国が近づいた契機として、朴槿恵大統領と習近平中国国家主席の6回にわたる首脳会談、朴大統領の中国対日戦勝利70周年記念閲兵式出席などを挙げた。

 しかし報告書は、「大部分の専門家は韓国が米国との同盟を犠牲にしてまで、中国との関係を優先しないだろうと見ている」とした。これは北朝鮮に対する韓国と中国の戦略的利益が根本的に違っている上に、最近、中国と韓国の企業間競争が深化したためだということだ。

 また報告書は米国と韓国の対北政策協力がよくなされていると評価。その例として、オバマ政府が朴大統領の対北「信頼外交」を支持し、北朝鮮から協調的な行動を引き出すに当たり、韓国が主導的役割をすることにも拒否感がないという点を挙げた。

 しかし、報告書は韓国と米国が対北朝鮮政策で衝突することもありうると指摘している。米国が北朝鮮の大量破壊兵器を最も憂慮している一方で、韓国は大量破壊兵器問題よりも統一を念頭に置いているからだと説明した。

(聨合ニュース、10月21日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。