祝賀ムードなき韓日国交正常化50年


韓国紙セゲイルボ

サプライズ首脳会談を期待

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会談前に握手する中谷元防衛相(左)と韓国の韓民求国防相=5月30日、シンガポール(時事)

 第2次安倍政権スタート以後、右翼陣営の声が大きくなり、日本国民の韓国に対する感情も大幅に悪くなった。慰安婦問題で被害者の立場を擁護した中立・進歩志向の日本人の間でも「謝罪は十分にした」というような不満が出てくるという話も聞こえる。日本国内の韓流が弱まったし、韓国を訪問する日本人も減った。
 外交関係も冷たい。日本政府の最近の動向を見れば、韓国は最初から眼中にもなく、中国だけを意識しているようだ。アジア開発銀行(ADB)等を通して、アジア諸国のインフラ整備への投資拡大と、太平洋島嶼(とうしょ)国家に財政支援を約束して結束を固めたのも、中国牽制(けんせい)という策略が敷かれている。

 米国との同盟を強化し、尖閣諸島で武力衝突がある場合、米国が日本と共に対応するという約束を取りつけたのも同じ脈絡だ。

 これに比べて、韓国に対してはあたかも透明人間に対するようだ。政府間対話が行き詰まっており、その上に今年に入って、防衛相会談、財務相会談、外相会談などが相次いで開かれ、関係改善の糸口を見つけようとする雰囲気があるものの、首脳会談の可能性は相変わらず希薄だ。

 朴槿恵(パククネ)政府は慰安婦問題解決を前提条件としているが、安倍政権がこれを受け入れるつもりがないように見える。安倍首相は歴史問題解決よりは、「侵略の定義は決まっていない」と発言し、歴史問題をむしろ増幅させている。

 日本国内の一部政治家とメディアがいくら歴史歪曲(わいきょく)に血眼になっても、信念を守る人々も明確にいる。最近、日本歴史学界を代表する歴史学研究会など16の歴史研究・教育団体が日本軍慰安婦問題に対する歪曲中断を促す声明を発表したのがその代表的例だ。

 22日には韓国と日本の国交が正常化して50年になる。半世紀だ。大きい意味がある年なのに、今の雰囲気は、到底、50周年を祝う雰囲気はない。

 しかし、まだ3週間残っている。日本政府は慰安婦と独島(竹島)問題に対して謝罪と解決策を提示し、韓国政府は過去問題は完全に決着させて、これからは未来のために協力しようと同意するサプライズ首脳会談が開かれることはないのだろうか。映画のような話だが、淡い希望でもずっと持っていたい。

(ウ・サンギュ東京特派員、6月1日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。