北の無人機への対応、早急に態勢整えよ
韓国紙セゲイルボ
北朝鮮無人機によって防空網に穴が開けられても、これを把握することができない韓国軍のお粗末な対応態勢が議論になっている。大統領府と西北5島に続き、東海岸の軍事要衝地まで無人機の飛来を許したことは、通常の安保脅威というレベルを超えたことだ。
従って北朝鮮の無人機には何よりも優先的に対応態勢を備える必要がある。なぜなら巡航ミサイルも同然の無人機は非対称テロ脅威を加えるのに相当な戦術的効果を持つ武器体系だからだ。
無人機で北朝鮮が得られる戦術的有利点は別の破壊手段である長距離砲やミサイル等で韓国全域を攻撃するのに必要な情報を最優先的に得られるということだ。これを念頭に置いて、韓国軍と情報当局は次の政策的措置を急いで取っていかなければならない。
まず、無人機脅威に対する中長期的対応策を準備する。次に世界各国に散在する無人機情報と供給網を識別しておく。そうすれば北の無人機の技術的性能と戦術を把握することが容易になる。
また、国際武器統制を強化するための外交的努力を強化する。北朝鮮が無人機に搭載する武器を獲得しにくくさせるためだ。さらに、北が関心を示す地域に低高度探知レーダーおよび無人戦術飛行船などを配置する。
無人機を空中で撃墜するのに必要な防御網体系を構築するのは費用対効果の側面からも望ましい選択ではない。これは非常に小さい領域の防御にだけ限定されるもので、防御に限界があるという点を認識する必要がある。
(金宗河〈キムジョンハ〉漢南大教授、4月9日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。