仏大物俳優に性的暴行疑惑
世界的にも知られるフランスの大物俳優ジェラール・ドパルデュー氏(69)の性的暴行疑惑が浮上し、フランス捜査当局が予審捜査を開始した。捜査は、20代の女優が被害を告発したことを受けたものとしている。
複数の仏メディアによると、被害を訴えている女性は、8月7日と13日にドパルデュー氏のパリの自宅などで暴行を受けたとしている。これに対し、ドパルデュー氏の弁護士は「事実でないとの確信を得た」と否定している。
ドパルデュー氏は、映画「シラノ・ド・ベルジュラック」でカンヌ国際映画祭主演男優賞を、「グリーン・カード」では米ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞するなど国内外で高い評価を得ており、これまでに180本以上の映画に出演している。
話題性も多く、オランド前仏政権時代に富裕層への増税に反発してベルギーに移住したり、親しくしているロシアのプーチン大統領との関係でロシア国籍を取得したりしている。
(パリ安倍雅信)