「クリスマスソング歌わないで」 コロナ対策でオーストリア専門家
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の拡散を受け、欧州各国は感染防止に躍起になっている。ウィーン医科大学のハンス・ペーター・フッター教授は23日、テレビ番組で「家族や友人と久しぶりに会っても、クリスマスソングを歌わない方がいい」と語った。
環境医学の専門家であるフッター教授は「新型コロナウイルスは長期間空気中を漂う。笑ったり、話をするとき、また大声で歌うとき、これは間違いなくウイルスの感染経路となる。だから、クリスマスツリーの下で歌わないようにすべきだ」と説明した。
ところで、クリスマスに最も歌われる讃美歌といえば「きよしこの夜」だ。この歌は1818年、オーストリアの聖職者ヨゼフ・フランツ・モーアが作詞し、オルガニストのフランツ・クサーヴァー・グルーバーが作曲したもの。オミクロン株の感染拡大により声を出して歌えない状況になっている。
(ウィーン 小川 敏)