アフガニスタン 首都にロケット弾
アフガニスタンの首都カブールで21日、各国の大使館などが立ち並ぶ地区や複数の住宅地に武装勢力が発射したとみられるロケット弾23発が着弾し、民間人少なくとも8人が死亡、30人以上が負傷した。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラなどが同日、報じた。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。
政府当局によると、ロケット弾が発射される数分前、カブール南部の2カ所で民間や警察の車両を標的とした爆弾の爆発が起き、警官1人が死亡、民間人を含む4人が負傷した。
カブールでは今月2日にも、カブール大学に武装集団が侵入し、学生らを銃撃する事件が発生。少なくとも35人が死亡、50人以上が負傷した。ISが犯行を主張している。
アフガン政府と反政府武装勢力タリバンによる停戦に向けた和平交渉が行き詰まる中、カブールではタリバンや他の武装勢力による攻撃が増加している。
一方、米政府は、アフガン駐留米軍の削減を発表しており、さらなる治安悪化の恐れもある。
(エルサレム 森田貴裕)