道徳教育を行う目的は? 子供の「生きる力」を育む
◆ きょういく Q&A ◆
Q 小・中学校の学習指導要領には「道徳の時間を要として」がありますが、要の意味は?
A 扇の要が要所を押さえて中心で留めるように、道徳の時間が、学校の教育活動全体における道徳教育の中心的な役割を担うということを意味しています。
Q どのようなことを教えるのですか。
A 善悪の判断ができるように指導します。よいことと悪いことの区別をし、よいと思うことを進んで行う。正しいと判断したことは、自信をもって行う。自由を大切にし、自律的に判断し、責任ある行動をする。そして、正直、誠実さも強調します。うそをついたりごまかしたりしないで、素直に伸び伸びと生活するようにします。過ちは素直に改め、正直に明るい心で生活するように教えます。
Q 人との関わりについてはどうですか。
A 低学年では、身近にいる人に温かい心で接し、親切にすること、高学年では、誰に対しても思いやりの心をもち、相手の立場に立って親切にすること、家族など日ごろ世話になっている人々に感謝することなどを指導します。