子供の外遊びの重要性は? 運動能力を高め社会性養う


◆ きょういく Q&A ◆

子供の外遊びの重要性は? 運動能力を高め社会性養う

昨日の放課後はどこで遊びましたか

  遊びが果たす役割は?

  遊びは、子供に楽しさを与えるだけでなく、運動能力を高め、社会性や創造力を養う機会になります。また、自らの限界に挑戦することにもつながるので、危険や事故を回避する能力など、安全に対する身体能力を高めることに役立ちます。

  最近は遊んでいる子供の姿を見ることが少ないですね。

  子供たちの放課後の生活に変化が出てきました。今は塾通いや部屋に閉じこもって一人遊びをする子供が多く、外での「群れ遊び」が激減しています。だからこそ、他の子供や自然との触れ合い、天候や季節の変化を実感することができる遊び場で遊ぶことが大事なのです。

  そのほか、遊び場で遊ぶ意義は。

  公園などの遊び場には幅広い利用者が集まるため、世代間や地域社会との関わり、集団での遊びを通して社会的ルールや自分の役割、責任などに気付くだけでなく、他者とのコミュニケーション能力を身に付けることもできます。子供は、視野を広げ、感受性や道徳観、正義感などを育み、心を豊かにしながら成長していきます。

  遊び・運動不足は、子供にどんな影響を及ぼしますか。

  外遊びが減ると運動量が少なくなるので、食が細くなる一方、間食が増えるので食のリズムが崩れます。また、人付き合いが苦手な子供が増えたり、集団を束ねるリーダーが育ちにくいといった弊害もあります。外で活発に遊ぶと、食が進むだけでなく、昼間の疲れで早く寝ることもできます。これを繰り返すことで、生活リズムが身に付くのです。