子供の睡眠障害の改善は? 生活リズムの確立が大切
Q 朝起きられない子供が増えているようですね。
A 日本人の就寝時刻は遅くなり、睡眠時間が減少する一方です。深夜営業の店も多く、大人の生活が変わると子供の生活もそれに引きずられてしまいます。その結果、睡眠不足になり、朝起きられない子供が増えているのです。
Q 原因は?
A テレビ、ビデオ、ゲーム、インターネットの影響があります。夜9時以降にテレビの娯楽番組を大人と見ることで、子供が遅寝になってるのです。携帯メールやパソコンの使用で深夜まで起きている中高生も多いですね。
Q 睡眠不足の弊害は。
A イライラする、攻撃性が高まる、無表情になるなど、情動面に影響があります。学校生活では、睡眠不足で朝起きられない児童・生徒は、忘れ物が多い、叱られる回数が多い傾向があります。睡眠不足と学力にも関連がみられるほか、肥満になりやすいです。
Q どうしたら睡眠習慣が改善できますかか。
A 早起きから始めるのがよいでしょう。ベッドや布団の位置を光が届きやすい場所に変え、朝はカーテンを開けて光や風を入れるように心がけてください。子供を起こす場合は、身体を起こして座らせるか立たせると目覚めやすくなります。
洗顔での水やお湯の感触、朝ごはんのにおいなど五感への刺激も効果的です。また新聞を読むこと、食器の配膳などできることを一つ決めて持続させることで生活リズムを確立させることが大切です。親がその成果をほめることも忘れないでください。