肥満傾向児の出現率
◆ きょういく Q&A ◆
Q 子供の肥満は増えていますか。
A 肥満傾向児の出現率は、平成18年度以降、減少傾向にありましたが、23年度以降は概ね横ばい状態です。27年度をみると、11歳では男子は9.87%、女子は7.92%となっています。
Q 肥満の要因は何ですか。
A 肥満とは体脂肪が過剰に蓄積された状態を言います。食生活が欧米化して摂取カロリーが超過しがちになる一方で、摂取したカロリーが燃焼しきれないのです。
遊びが家の中でゲーム中心になったほか、塾通いなどで体を動かす機会が減りました。また、生活が夜型化し、睡眠時間の減少傾向もみられます。間食や寝る前の夜食も肥満の原因です。
Q 子供の肥満の弊害は?
A 肥満の子供は、大人になっても肥満になる割合が高いので、糖尿病や高血圧、動脈硬化などの成人病予備軍と言えるでしょう。太っていることで見た目にコンプレックスを持ち、いじめや不登校につながることもあります。
Q 肥満を防止するにはどうしたらいいですか。
A 肥満の主な原因は生活環境にありますから、早寝、早起きのほか、ゲームやテレビの時間を決めてだらだら過ごさないなど、生活リズムを整えることが大事です。
三食バランスよく食べることも大切です。ファストフードやスナック菓子、ジュースなどは糖分や油が多く脂肪がつきやすいので食べる量や回数に気をつけましょう。体を動かすためには、家の手伝いをさせる、外で遊ばせる、自分のことは自分でするように促すといった、大人のサポートが必要です。