新型コロナの影響で、学校の一斉休校に思う


 新型コロナウイルスの影響で、学校が休校となって2週間。

 わが家では、子供を昼間の数時間だけ民間の子供クラブに通わせている。いつもは学校が終わる夕方に週3~4回通っていたが、突然の休校にも対応してくれて、共働きの家庭にはありがたかった。レクリエーションや物作りなどで子供にも良い気分転換になっている。

 帰宅後は一人で留守番をしながら、ユーチューブの映像を見ている。何時間も映像ばかり見せていていいものかと親としては悩むところだが、今回ばかりは致し方ないと思っている。

 先週は学校の担任から様子を確認する電話があった。地域によっては先生が各家庭を訪問して安全や健康状況を確認している所もある。それに対して、一部の保護者が苦情を言っているというニュースをネットで見たが、筆者には先生方の対応に感謝しかない。動画配信で朝礼を発信したり、運動や料理のレシピをホームページで紹介している学校もある。こうした先生方の努力で子供たちが支えられているのは確かだ。

 ところで、一斉休校の要請が出された時、「誰が子供の面倒を見るのか」と困惑する声が上がった。これは筆者の考え過ぎかもしれないが、その時に感じたのは「日本の家族が大家族から核家族に大きく変化した影響」ということだった。

 筆者の妻の実家では義父母が弟夫婦の子供、つまり孫の面倒を見ている。しかし今は、そのような3世代家庭は少なくなった。逆に子育て政策では、子供を預ける保育園など施設の整備に重点が置かれてきた。これまでも問題が指摘されなかったわけではないが、一斉休校という予想外の事には簡単には対応できない家族構成であり、子育て環境であることが分かった。それが困惑の声として現れたのではないか。もちろん今回のようなウイルス対策では、祖父母が面倒を見ることには注意が必要だが…。

(誠)