雇用奪う中国人労働者の急増


地球だより

 最近、行きつけのスーパーで中国人を多く見掛けるようになった。ほとんどが若い男女で、食材をまとめ買いしていることから、長期滞在で出稼ぎに来ているのだろう。

 驚いたのは大きなマンションの1階部分に、中国人向けのコンビニが開店していたことだ。販売しているのは中国から輸入した生活用品や食材などで、外の看板も中国語だ。フィリピン人を相手にしない商売にもかかわらず、経営が成り立っていることを考えると、かなりの中国人が周辺で暮らしていると考えられる。

 都心のオフィスで働くような中国人は、正規の労働許可を取って働いているのだろうが、建築現場や中華街などで違法に働いているケースも多く、入管で拘束される中国人は後を絶たない。現地の労働組合は、このような違法就労がフィリピン人の雇用機会を奪っていると批判している。

 入管によると過去2年間に外国人に出された約4万件の労働許可のうち、半数以上が中国人だった。一方で2017年に強制送還された約1500人の外国人のうち1200人が中国人だった。観光ビザで入国し違法に働いているケースは相当多いと考えられる。

 ドゥテルテ政権で改善した中国との外交関係だが、このような中国人労働者の流入が加速し現地の雇用を奪うケースが増えれば、フィリピン国民の反感は高まるばかりだろう。

(F)