新名所の「トランプホテル」
地球だより
数々の暴言にかかわらず、米大統領選の共和党候補指名争いで不動産王ドナルド・トランプ氏がトップを走り続けている。
7月の党大会までに代議員の過半数を獲得できるかは不透明な状況だが、相変わらずテレビのニュース番組では「今日のトランプ発言」が毎日のように報じられている状態だ。
良くも悪くもトランプ氏が注目を浴びているためか、首都ワシントンに建設中のトランプ氏の名を冠したホテルの前で、観光客をよく見かけるようになった。
旧郵便局の建物を改装して9月にオープンする予定のホテルは、ホワイトハウスと米連邦議会の中間に位置しているため、観光ついでに足を運びやすいことも人が訪れる理由だろう。
現在、ホテルはトランプ氏の自己顕示欲の強さを示すかのように「TRUMP」と大きく書かれた青色の看板で取り囲まれている。この看板の前で観光客が記念撮影する様子は、ワシントンに新たな観光名所ができたかのようだ。
一方、トランプ氏の住居があるニューヨークの高層ビル「トランプタワー」でも、昨年から今年にかけて訪れる人が多くなっているという。
ワシントンのホテルがオープンするのはまだ先だが、新たな「観光スポット」の誕生に、改めて「トランプ旋風」の勢いを感じさせられた。
(Y)