立ちションに罰金
地球だより
ベトナム最大の商都ホ-チミン市で3月から、立ちション取り締まりが始まっている。その現場を押さえられれば、罰金20万ドン(約1000円)とベトナム人にしてみれば結構な高額だ。しかも、20万ドンというのは初回の罰金で、2回目からは30万ドン(約1500円)に値上がりする。
違反切符を切られた者は、10日以内に罰金を国庫に納付しなければならない。納付しない場合、違反者の地元当局に連絡、納付義務を果たすよう要求される。それでも支払いを渋った場合、差し押さえや給与の天引きといった強制措置もありだとされる。
ただ、現場ではお見逃しというケースもしばしばある。再び違反しないとの誓約書を出すことで水に流してもらうということだ。いや、本当に違反者は罰金を払う代わりに、「現場」を水で洗い流さなければならない。
ベトナム産のビールはうまいし、廉価。ビール好きで知られるベトナム人だが、つい飲み過ぎて街路でズボンのチャックを下ろすことは、できることならやめた方がいい。
罰金もさることながら、水の入ったバケツを片手に現場の掃除に従事するところを放映でもされようものなら、町中の物笑いの種だ。
経済発展著しいホーチミン市にはシンガポール並みの高層ビルやきれいなカフェが出店するようになったが、さらに公共の場所でのごみのポイ捨てや喫煙にも最大40万ドン(約2000円)の罰金を科すという。
(T)