身近な自然への気付きー米国から


 新型コロナウイルス流行によって、外食や買い物の機会が減った一方で、以前より自然に触れるようになった。

 幸い近場にも、新鮮な空気を吸いながら自然を満喫できる場所が多くある。特に、森の小道をハイキングすることはストレス解消に最適だ。

 先日は、家族を連れて米首都ワシントン周辺を流れるポトマック川まで続くトレイルを歩いた。小川に沿った起伏のある散策道を歩いていくと、眼下に見える広大な川に出た。

 下まで降りると、川岸には小さな滝があり、浅瀬で水浴びを楽しんでいる人もいた。そうした景色を見ながら、ゆったりとした時間を過ごせた。

 ウイルスの感染リスクが比較的少ないハイキングやハンティング、釣りなどといったアウトドア活動をする人が増えてきている。夏休みシーズンであるにもかかわらず、博物館、映画館など室内の観光・娯楽施設の多くが閉鎖されており、行くところが限られてくるからだろう。

 筆者も人と対面で会う機会が減った代わりに、自然との交流は増えている。

 気分転換に散歩することも増えたが、近所の道端や家の庭にさまざまな花が咲いているのに気付くようになった。桜やチューリップ、ツツジ、ヒマワリ、サルスベリ、シロツメクサなど季節ごとの花を楽しむことができる。

 新型コロナの影響で行動が制約される生活を強いられているが、今まで見落としていたものに気付かされることもある。

(Y)