授業はオンラインで
地球だより
全世界で新型コロナウイルスが猛威を振るっている中、2月下旬に初めて国内で感染者が見つかったイスラエルでも、ご多分に漏れず入国制限、商業施設の閉鎖、集会の禁止、公共交通機関の利用自粛など感染拡大防止のための対策措置が取られている。
テルアビブやエルサレムなどの都市部では、できる限り自宅を離れるなという政府の指示に従わず、公園やビーチに繰り出す人が多く、とうとう1週間の外出禁止令が出され、警察が取り締まるようになってしまった。公園の滑り台など遊具は使用できないようにテープも巻かれている。
教育現場も対応策に四苦八苦している。学校が閉鎖されたため自宅でオンライン授業が始められたが、子供が多い家庭には1人1台のパソコンがあるわけがなく、スマホに送信されてくる子供たちの授業スケジュールなどの膨大なメッセージに対応できない親たちから苦情が相次いだ。小中学校は夏休みに授業の埋め合わせをすることになり、高校、大学だけがオンライン授業を続けることになった。
高校生の娘も授業はオンラインだ。スマホに送られてくる新しいスケジュールを常に見ていなければならず、普段より多くなったという宿題をパソコンで作成したり、数学は途中計算式を書いたノートを写真で撮り先生に送信している。外の自然が好きな娘は、外出もできず一日中スマホとパソコンに支配される生活にうんざりしているようだ。
(M)